こんにちは。国際中医薬膳師の長岡桃白です。

またも成城石井で見つけた、コンビニエンスな薬膳的サムシング。

「マレーシア薬膳スープ バクテーの素」。

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荻窪で「 馬来風光美食(マライフウコウビショク)」というマレーシア料理レストランをなさっているエレンさん監修の商品です。

マレーシアでも美食の都と名高いイポーご出身のエレンさん、荻窪でレストランを開いて15年になるそうですが、わたくし、マレーシアに興味をもちはじめたのがつい最近のことで、バクテーのこともこちらのレストランのことも存じ上げませんでした。

バクテーは、マレーシアやシンガポールで人気の薬膳スープで「肉骨茶」とも書きます。豚のスペアリブや内臓を生薬で煮込んだ薬膳スープです。

「マレーシア薬膳スープ」の文字に惹かれて手に取ったものの、どういうお料理なのかまったく想像がつきません。

「だしパック」と書かれた原材料名には

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  • 玉竹
  • クコの実(枸杞子)
  • シナモン(肉桂)
  • 甘草
  • ガーリック(大蒜)
  • スターアニス(八角)
  • ブラックペッパー
  • 陳皮
  • なつめ(大棗)
  • 花山椒
  • フェンネル(小茴香))
  • クローブ(丁子)

とあります。

あー、生薬しか入ってないですね。

「玉竹」というのはアマドコロという植物で、肺と胃に潤いを補う生薬なのですが、どうしてこの生薬が一番多く配合されているのでしょう?

関東の秋冬には、ちょうどよいかもしれませんが……マレーシアって乾燥しないよね? 汗をかくから?

全体的には、からだを温める生薬が使われていますけれども、この配合にはどういう意図があるのか気になりますね。エレンさんに聞きたい。

さて、味の想像はまったくつかないものの、エレンさんの顔写真を信じて、調理にとりかかります。

材料は、2人分。
  • にんにく:1個
  • スペアリブ:150g
  • 豚バラブロック:70g
  • 椎茸:2個
  • だしパック:1つ
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つくりかたは、簡単。

鍋に800ccの水を沸騰させ、材料を全部加えて、柔らかくなるまで煮る。

しかし、わたくし、重大な間違いを犯したような気がするのですが、材料の「にんにく:1個」とあるのは、「1片」ではなく「1玉」のことでしょうか?

インターネッツでいろいろと見たところ、にんにくは「1玉」を、しかも皮をむかずに丸ごと煮込むのが本場のつくりかた的な記述があり、少々、うろたえましたが、手遅れでした。

その代わりというか、ぜんぜん代わりになりませんが、長芋がありましたので、一緒に煮込みましたよ。長芋は「山薬」という生薬で「気」を補ってくれますからね。

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で、煮はじめたのですが、なんですか、この香り!

時間がたてばたつほど、ものすごくおいしそうな匂いがするんですよ!

なんの香りに似てるんだろう、どこかで嗅いだことがあるんだけど、もうとにかくおいしそうとしか言えない。ものすごくおいしそう。

お肉が柔らかくなるまで、2時間ほど煮ましたよ。

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そして、少しのお塩とオイスターソースで味を整えて…あ、おいしい。ものすごくおいしい。ベリーおいしい。

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生薬くささはまったくなくて、食欲をそそる香りしかしない。

甘草が入っているせいか、甘い。ちょっと甘草特有の甘みのクセが強いような気もします。

あとね、スペアリブとお肉は倍量くらい入れてもいい。そのほうがきっとおいしい。

この秋冬に、おうちで女子会なんかをする運びになりましたら、このバクテーの素、おすすめです。

目先が変わって楽しく、からだによく、おいしい。

しかも、土鍋で煮るだけですからね!

あ、生薬を煮込むスープは、鉄鍋で煮ないでくださいね。土鍋かステンレスでね。

これは近いうちにエレンさんのお店にうかがって、本場仕込みのバクテーをいただかなければなるまい。



エレンさん、ご本も出してらっしゃるんですね。