ご来訪、ありがとうございます。

もう立夏。どうも季節に乗り遅れる
国際中医師・中医薬膳師の長岡桃白です。
 
20170415_2

うっかりしていたら桜の季節が終わっていて
いまごろお花見弁当のメニューについて書きますけど
気にしないで前進ですよ、みなさん。
来年の春に活用してくださいね。

さて(来年の)春、気をつけたいのは「肝」のケア。

中医学のものさしのひとつに「五行」があります。
森羅万象を木、火、土、金、水の5要素に分類するのですが
もちろん人間も自然の一部ですから、影響を受けますわね。

それで、昔の偉大な人々はとにかく
「春は肝がダメージを受けやすいんじゃないの?」
ということを導き出したんですね、。
ゆうても昔の話でしょ?迷信でしょ?って思いますでしょ?
意外とね、これがけっこう当てはまるんですよ、奥さん。


たとえば、「木」の項目に分類されるものというと
春/肝/胆/目/爪/涙/筋/怒/酸などがあるのですけど

私の知人の肝臓が弱い人にいろいろと症状を聞いていくと
カッとしやすい、目がかすむ、爪が割れやすい、
悲しくないのに涙が出る、ふくらはぎがつりやすい…
などなど、あまりに五行の表の「木」つまり「肝」関連の
症状がきれいに出揃っていたりするのです。

というわけで、春はおもに「肝」をケアして、
のびのびと全身に「気」をめぐらせるのが
養生のポイントです。


20170415 _1


ということで、清明節の養生弁当のメニューのテーマは
「肝を養い、肝気を巡らせ、腎を補う」。
 

蕗と鯛の黒米ちらし寿司
適度な酸味は肝の働きを活性化させるけれども
取りすぎはノンノンよ?ということで、
甘酢を使うお寿司にしてみました。

黒米は目の機能を回復し血のめぐりをよくします。
また、冬の寒さでダメージをうけた「腎」を補います。
「腎」は老化を主るところですから、日々ケアしましょうね。

具材のたけのこには春の陽気とともに
上に昇ってしまった「気」を降ろす作用があります。
からだを冷やして気を降ろすので妊娠中は控えめに。

蕗には解毒作用があります。冬の間に停滞した
余計なものをデトックスしましょう。

鯛には胃を健やかに保つ作用があります。


焼き筍
筍には春の陽気とともに上に昇ってしまった
「気」を降ろす作用があります。
からだを冷やして気を降ろすので妊娠中は控えめに。


たらの芽の白扇揚げ
たらの芽も、春の山菜なので解毒、
そしてほてりを冷ます作用があります。
 

いか団子
いかをすり身にして、黒ごまをまぶして揚げました。
いか、女性にはとくにおすすめしたい、いか!
なぜならば、血を養い、「肝」と「腎」を補うのですよ!
そして黒ごまも「肝」と「腎」を補い、精血を養い
老 化 を 防 止 し ま す。


鰯の梅酢煮
いわしには、健脳、血のめぐりをよくする、
目の働きを高める、精神安定などの作用があります。
 
 
あさりとにらの酢味噌和え
にらは「起陽草」=陽気を起こす草とも言われます。
冬が終わり陽気が増えはじめる時期にはいいですね。
あさりと組み合わせると、造血を促します。


菜の花とほたるいかの辛子あえ
ほたるいかとはいえ、しつこいですね、いか。
旬でしたからね、つい。
菜の花を辛子あえにして、ほたるいかと胡麻油であえました。
菜の花のもつ「辛味」は適度にいろんなものを発散してくれます。
また、つぼみが持つ生命力をもいただいてしまおうという
強欲な狙いも見て取れますね。
 

セロリと柑橘の和え物
肝気が滞っている人はお好きですね、セロリと柑橘類。
香りをかぐと「すっとする」らしいですよ、イライラが。
あとセロリには利尿による血圧降下作用があります。
肝臓が弱ってくると血圧が高くなることが多いので
そういうタイプのイライラにはよいですね。



清明節のころの食事は「清淡」がポイントです。
あっさりとあわい味付けにして
脂っこい、甘い、味が濃いものは避けましょう。

(今年は間に合わなかったから)
来年の桜のころ、ぜひおためしくださいね。

あと、イライラしたら、ぜひストレッチを。
「筋」を動かすと「肝」のストレスが発散されますよ。

それでは、みなさま、今日もお元気で。