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「十全養生鍋」がどうすごいのか?
そういえばまだ説明してなかった
国際中医師・国際中医薬膳師の長岡桃白です。


1時間半ほど煮込んだ「十全養生湯」鍋はこんな感じ。

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お部屋は漢方薬的な香りに包まれて…
近所にあやしまれないかちょっと不安。

お味はといえば、たしかに生薬の味はしますが
手羽先から出た出汁に支えられて
ちょっとスパイスの強いスープかな?くらいでおいしいです。
くまこ先生もお友達も、ガブガブ飲んでましたから。 


このお鍋、人間のエネルギーの根本である「気」と
とくに女性にとって大切な「血」を生み出すサポートをする
たいへんナイスな鍋なんですよ。

私のまわりにも毎日激務で疲れてるご婦人が多いですが
そういう方は、だいたい「気」が不足しています。
それに加えて女性は月経で「血」も失っていますからね。
月に1度くらい、このようなお鍋で補うとよろしいですね。

今回は「白きくらげ」と「長芋」を具材にしました。
長芋で「気」を、白きくらげ+手羽先でお肌に潤いを!作戦です。

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白きくらげは、西太后が好んで食べていたといわれ
お肌が潤うだけでなく、免疫力回復、造血作用、老化防止、
血糖値降下など、秋冬にはしょっちゅう食べたいスーパーフード。

まさに、くまこ先生のお誕生日に華やぎを添える食材ですね。


ところで、「気」を強力に補う生薬といえば、
いわゆる高麗人参と呼ばれる「人参」が有名ですが
ちょっと高いんですよね。
野生種は数千万円で取引されるくらい高級。

それが証拠に、今回使用した「十全養栄湯」パック(約500円)
にも人参は入っていません。

そのかわり、庶民の高麗人参とも呼ばれる「党参」という
「気」を補う生薬が入っていました。

経済的理由のほかに、このパックは台湾製なので、
年間を通して気温の高い台湾では、人参よりも
からだを温めない党参のほうが好まれるという
理由もありそうですね。

それ以外にも、本来は「肉桂」が使われるところに
温める作用がよりマイルドな「桂枝」が使われていたり。

このように、中医学の方剤(生薬を組み合わせた薬)は
服用する地域や人の特性にあわせて、微妙な調節をします。

基本は、足りないものを補い、余分なものを取り除く。
偏りなくなるべく中庸になるように調節することです。
過ぎたるはなお及ばざるが如しですからね。

では、みなさま、今日もお元気で。